言うまでもないことを語るのは気恥ずかしいけれど、今日はあえて言うことにした。自分達の遊び場は自分達で守っていこうよ。 合言葉はPLAYCOOL!


PLAYCOOL principles

P1. クラブは粋に遊ぶ場所

P2. クラブは文化の発信基地

P3. クラブもまた社会とつながった空間

P4. クラブはお店、出演者、オーディエンスが協力して作る社交場

P5. クラブは人種、国籍、性別を問わず誰もが自分らしく楽しめる拠りどころ


P1.クラブは粋に遊ぶ場所

本来「涼しい」という意味の語 "cool" に「カッコいい」という意味を足し加えたのは20世紀初頭のアメリカ合衆国で、当時奴隷という立場にあったアフリカン・アメリカンでした。 彼らに厳しい生活を強いる "heat" に対して、―coolに― 涼しい顔で自分らしくあり続けることは 仲間からの尊敬の対象となったといいます。
その後、小説家ノーマン・メイラーやジャズ・ミュージシャンのマイルス・デイヴィスらがcool = カッコいいを体現し、定着させていきました。
日本にもcoolによく似た気風がありました。「いき(粋・意気)」です。 江戸の人々は身なり振る舞いを洗練させ、 人情に通じ、遊び方を知っていることを美徳としました。
その反面、やぼな振る舞いや「いきがる」ことは忌み嫌われたのです。
現代に生きる私たちもクラブで遊ぶときには、こうした美学を思い出すようにしたいものです。


P2.クラブは文化の発信基地

20世紀以降のあらゆるダンス・ミュージックはクラブとパーティの中で発展してきました。 ジャマイカで生まれたレゲエのサウンド・システムがニューヨークに持ち込まれたことからヒップホップが生まれ、 ニューヨークのディスコ・ミュージックがシカゴに渡ったことでハウス・ミュージックが生まれました。
現在もあらゆるダンス・ミュージックが世界各地で独自進化を続けています。
音楽だけではありません。クラブで誕生した先進的な音楽に影響を受けたダンス、ファッション、文学、アート、あるいは思想 は、私たち自身も気付かぬうちに日常に浸透し、暮らしに溌剌とした刺激と喜びを与えてくれています。
クラブは私たちの遊び場というだけではなく、文化的基地なのです。


P3.クラブもまた社会とつながった空間

私たちは日本でのクラブのイメージは非常に悪いということを今一度自覚しなくてはなりません。 1982年には新宿のディスコを舞台にした女子中学生誘拐殺人事件がありました。 近年のクラブ摘発激化とて、その背景には2010年に大阪のクラブを舞台にして起きた傷害致死事件や2012年に六本木のクラブで起きた殺人事件があるのです。
さらに騒音、ゴミのポイ捨て、ケンカへの対策などクラブが取り組むべき問題は山積みです。
クラブ業界は今、そうした諸問題の解決に向かって真摯に努力する姿勢を示すことが求められています。
日本に先駆けて2000年代初頭からそうした地道な努力を続けたドイツのベルリン・クラブ・コミッションは行政と共に再開発地域の街づくりに参画するまでになっています。
クラブもまた社会の一員として地域や産業との共存共栄を目指す。それがこれからのクラブのあるべき姿です。


P4.クラブはお店、出演者、オーディエンスが協力して作る社交場

クラブは消費者と生産者が貨幣を介して物品を交換する市場のような場所ではありません。
その日の一夜限りのライブ体験によって生まれた感動が共鳴し、私たちの会話を弾ませてくれる社交場です。
DJもフロアでステップを踏みます。お客さんも時には空いたグラスを片付けます。お店も時には祝杯を振る舞います。
協力しましょう。お店、出演者、オーディエンス … 一つでも欠ければパーティーは成立しないのですから。


P5.クラブは人種 国籍 性別を問わず誰もが自分らしく楽しめる拠りどころ

この場所で出会ったと言う事が全て。それだけで互いを尊重し合い、どんな事でも話してしまえそうな、生涯の友と出会える予感と興奮。
どこから来たのか、何をしているのかなんてまったく関係の無い、ずっと以前から定められていた様な出会いに溢れた場所。
そう、今夜自分が自分である為に選んだ場所、そこがクラブ。


Playcool Movie 踊り続けるために篇


Playcool Special Movie Zeebra Ver.

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